私にとっておせち料理は“おふくろの味”

もう10月になり、今年もあと3か月。

年々1年が早いと感じるのは私だけでしょうか。

お正月と聞き、何を想像されますか。

子どものときは真っ先にお年玉を期待し、楽しいことばかり想像していたのは私だけではないと思います。

しかし母は年末年始のことはあまり考えたくないと話していました。

掃除や片付け、餅つきにおせち料理の準備などやることが多いからだそうです。

その中でも特に大変だと感じることは何か聞いてみました。

答えはおせち料理の準備でした。

お正月は私の実家に20人を超える親戚が集まります。

みんなが集まると賑やかで楽しい、毎年集まってくれるのは嬉しい。

けど、おもてなしするのが大変だそうです。

近年ではスーパーや百貨店、通販でもおせち料理が販売されていますが、購入することなく母は手作りを続けています。

作る料理は毎年同じです。

買ってきて詰めるだけの数の子、かまぼこ、伊達巻もあります。

手間のかかるぼうだら、昆布巻き。

他には煮しめ、ゴボウのたたき、栗きんとん、ごまめ、黒豆など、1品だけなら苦にならない物でも、すべてを同時に作ると大変です。

それらには母特製のおせちレシピがあり、そのレシピが書かれた紙は何年物ですか?と聞きたくなるぐらい紙が茶色くなっています。

お重の各段に詰める物まで書かれていました。

おせち料理作りには欠かせない物だそうです。

料理は足りなかったら困るので多目に作ります。

でもお正月が終わると毎年料理が残っています。

またこんなに余ったと言いながら、それらは後日違う料理に変身して食卓にでてきます。

煮しめの天ぷらは家族のお気に入りです。

買った方がラクやなぁと話すこともあります。

しかし母は作れる限り作り続けたいと話していました。

それを聞いたとき、母の偉大さを感じました。

一方、私が結婚し嫁いだ先は全くおせち料理を作らず、毎年購入しています。

いろんなカタログやチラシを見てどのおせち料理が良いか家族で話合い、注文します。

年末に食材を準備することもなく、注文した商品が届くのを家で待つだけ。

見た目は華やかで切り方や盛り付けなど工夫されています。

みんなで食べるときには、これ何かなぁなど楽しく話しながら食べ、実家とは違ったお正月を過ごすことになりました。

食べるだけでいいのでとてもラクです。

初めて食べたときは嬉しくていろいろ食べましたが、年を重ねるごとに何か物足りなさを感じてきています。

母のおせち料理は決して豪華ではありません。

料理人でもないので失敗するときもありますし、適当さを感じるときもあります。

でも私にとってこれがおふくろの味なのだと嫁いで気づかされました。

イオンおせち