母が作ってくれたクリスマスケーキは絶品です

子どもの時、私の誕生日には必ず母がクリスマスケーキを作ってくれました。

その母は昨年亡くなりましたが、昨年も毎年のように作ってくれました。

病気になって辛かっただろうに、私と娘のために作ってくれたのです。

私はこれまでケーキ屋さんでのケーキを食べた事がないのです。いつも母が作ってくれていたからです。

誕生日ケーキももちろんですが、ちょっとしたイベント事には必ず作ってくれていました。

でも今年はもういません。母の代わりに私が作ってみようと思ったのです。

何度も失敗をして、娘には「まだ?」と言われながらも母の作ってくれたクリスマスケーキを思い出しながら作ってみたのです。

でも何度も何度も、失敗を繰り返してもできませんでした。

見た目はもちろん、味も全然違うのです。

甘すぎてしまって、母のとは何か違うのです。

全く別物なのです。母に作り方を聞いておけば良かったと、とても後悔しています。

どうして、母のいる間に聞いておかなかったのかとても後悔しているのです。

ネットでも検索してみました。

料理上手の友人にも聞いてみました。

それでもできないのです。

私にはあの母の味を出す事はできなかったのです。

子どもの時よく母のケーキを食べていた友人にも言われました。

またあの時のケーキ食べたいね、と言われたのです。

私は娘なのにそれができないのです。

とても辛いです。

だから今年のクリスマスケーキには初めて、ケーキ屋さんで買ったものを用意しました。

娘はとても残念そうな顔をしていました。

そんな顔をされるととても辛いです。

でも今年は仕方がありません。

やはり母のクリスマスケーキは絶品でした。今になって改めて思うのです。

そして年末母の遺品を整理していました。

すると一冊のノートが出てきたのです。

そのノートには、あの母のクリスマスケーキのレシピが書かれていたのです。

色鉛筆を使って、上手に書かれていました。

イラストまであったのです。

私は見つけたのです。

私の望んでいたものが、とうとう手に入ったのです。

とても嬉しいです。

分量など、とても細かく書かれていました。

これを見ながら作れば大丈夫です。

きっと娘も大満足してくれるような、母のクリスマスケーキをつくる事ができるでしょう。

小麦粉やバターまで、使うものは決まっていたのです。

私は全然違うものを使って作っていたのです。

だから母の味は出なかったのです。

さあ、これから作ってみようと思います。

母の絶品のクリスマスケーキを、私が作ってみようと思います。

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